フィットネス業界の問題点 - 株式会社フィットネスビズはフィットネスクラブ運営、コンサルティングを行っています。

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フィットネス業界の問題点

問題1 フィットネスクラブとしての基本的な価値が提供できていない

会員様の求めていることはなにか?

フィットネスクラブの多くは産業としての形ができあがって以降の数十年が経った今でも施設提供型、時間消費型クラブのままです。入会されたお客さまに月会費をお支払い頂き、ただ単純に施設を使ってもらうことから提供価値を脱していないのが現状です。このことはマーケットやユーザーがフィットネスクラブに求めていることからは既にかけ離れた状態になっています。フィットネスクラブに入会をされるお客さまが望んでいる基本的な事柄は「カラダがより良く変わること」です。これはダイエットをはじめ、カラダづくり、メタボの解消、肩こりや腰痛の解消など、どのようなニーズに対しても同じことが言えます。この方々が本当に望んでいるのはカラダが変わることであって、筋力トレーニングやレッスンなどは、あくまでもその手段に過ぎません。

価値の提供

しかしながら、多くのクラブでは成果が提供できていないばかりか、そのことにすら意識が振り向けられていないのが実情です。これが現状のフィットネスクラブにおける問題のひとつだと捉えています。例えばいつまで経っても上達しない英会話スクールに通い続ける人がどれだけいるでしょうか。スクールに通い、レッスンを受けることだけで満足する人は稀でしょう。多くの人は語学力の向上を目的にスクールに通っているので、そのことが得られなければスクールを辞めてしまうはずです。これは何の産業でも同じですが、その産業にマーケットやユーザー全般が期待をする基本的な価値というものがあります。それが提供できない企業というのは長い時間軸の中でお客さまの支持が得られなくなっていくのは避け難いことです。フィットネスクラブがこれからも地域や社会から必要とされる存在になっていくためには、フィットネスクラブに求められる基本的な価値を担保していくことが必要だと考えています。

問題2 マネジメント不在、ビジネス感覚に乏しいスタッフ

売上意識の希薄化

フィットネスクラブにおけるもう1つの問題がクラブ運営の現場にマネジメントが欠落していることです。これはフィットネスクラブの構造と人の両面から説明ができます。まず構造としては月会費制のビジネスモデルによって、毎月の決まった日に月会費としての売上が上がります。そのことでクラブ運営の現場では「売上を立てる」意識が希薄化し、収益とは切り離された形で現場でのサービスだけが存在する状態になっています。また人の面で言えばフィットネスクラブはスポーツ経験者が多く、体育会系の出身者が多くなっています。そのためマネジメントを忌避する傾向が強く、現場では運動指導などに偏っていく状況が多分にあります。そのようにして現場でのマネジメントが欠落し、収益性も低下をしています。これは決して望ましい状態ではないでしょう。

適切なマネジメント

「月」や「週」、「日」の単位でのマネジメントを適切に強化すれば、もっとフィットネスクラブの収益性は高まります。それは無用の安売りを避けることにもつながるし、持続的な成長に向けて必要な投資に振り向けることにもつながります。フィットネスクラブの現場には、適切なマネジメントを根付かせていくことが必要です。

問題3 多くの会社で漏れ聞こえてくるのは『人がいない』という言葉

人材不足の理由

フィットネス業界の会合や交流の場でよく耳にするのは「人がいない」という言葉です。 これは程度の差はあれども業界の多くの企業に共通する事柄でしょう。 このような状態は主に2つの要因が関係していると思います。 それは人材育成に関する「ナレッジ」と「仕組み」に絡んだ問題です。
人材不足の理由 1
前者のナレッジについてはクラブ運営をするにあたっての原理原則を論理的・定量的な観点で体系的に整理をして、ナレッジとして積み上げが出来ていない企業がほとんどです。そのような知的資源を形式知として形に出来ていないため、フィットネスクラブ運営を担うビジネスマンとして教えるべきコンテンツがない、それを教えるべき人材もいない、といった状態を生んでいます。
人材不足の理由 2
そして後者の仕組みの面ではクラブ運営に必要な知識や技術を体系的に、そして継続的に学ぶ場を持たない企業やクラブが大半です。行われているのは定性的、感覚的、属人的な内容をOJTで伝えているに過ぎません。これでは人が育たないのも道理です。
フィットネスクラブの多くは「人が大事」と標榜しているものの、現実はそれと逆行しているように映ります。大事なことは企業内にフィットネスクラブ運営に必要な原理原則としてのナレッジを積み重ね、体系的かつ継続的な学びの場を設けて、ビジネスパーソンとしてもトレーナーとしても卓抜した人材を育てることです。クラブにそのようなフィットネス・ビジネス・トレーナーが増えれば、フィットネスクラブの在りようはもっと良いものになると考えています。

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